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ピエール、紐を語る(ポリエステル-2 タイ製)

前回のポリエステル-1 ブラジル製に引き続き、タイ製のポリエステル紐を取り上げてみます。

タイ製のポリエステル紐(以下、タイ紐)の特徴は、

  • 蜘蛛の巣みたいな細い繊維の状態から紐を撚っているところ
  • ロウたっぷり
  • コストパフォーマンスよし
  • 長い間マットな状態を楽しめる

というところでしょうか。

■ブラジル紐とタイ紐の比較

ブラジル製の紐だと、毛糸のような感じである程度の太さにまとまった紐2本くらいを撚っていることが多いです。それで、その2本を裂いて細くした状態で作っていくことが一時期流行ってました。最近は、裂いた後の細さの紐が売られてるようで、やってる人は少なくなってきてるんじゃないあかなぁ、と勝手に考えています。
タイ製の紐は同じように裂こうにも太さが均等に出来なかったりして頭を悩ますことが多いです。
ただ一方、ブラジル、タイの現地で作られるアイテムの傾向も違っていて(推測ですが)ブラジルは色味や結び技にモノを言わせた、パッと見で目を引くものが多くて、タイの方はシンプルだけどそのシンプルさに匠の技が光る!みたいなものが多い気がします。

■ブラジルとかタイって行ったことあるの?

無いです(即答)行ったことないのに何で分かるの?って思われた方!鋭い(笑)
フェイスブックで見ているのもありますが、手作り市で出会うマクラメ作家さんにどこで技術を覚えたか聴いた結果の傾向ですね。最近、シンプルの難しさを感じてるんですが、シンプルなだけに「上手い!」って思えるのって、実は凄いことなんですよね。自分の場合、ちょっとひと工夫…としたくなる出来の事がよくあります。それくらいシンプルで「魅せる」って凄いことです。

■タイ紐のいいところ1.ボーダレス

実は、日本人の間でタイ紐ってあんまり評判よくないんです。原因としては、蝋がベッタリついてるからとか、太いとか、そんな感じでしょうか。でも、自分はマクラメに限らず道具は使い方次第でしょ、って考えなので、タイ紐もタイ紐だからこそできる部分があるんですよ、というのを紹介していきます。
タイ紐のいいところ、ズバリトップ画像のような紐を作った時の出来上がり。
毛糸のような撚り方でない分、作った模様をきれいに見せることができます。例えば、巻き結びを使って一つの模様を作った時に、模様そのものを楽しめるのがタイ紐、ブラジル紐は撚糸が主張している分、模様の楽しみレベルは少し落ちるのでは…というのが持論です。そういうこともあって、例えばトップ画像のような結び方で作り終えたブレスレットは、ホントに2本の紐をくっつけたんじゃないか?と思うくらい結び目の境が目立たないです。結び目が目立たない、それはまさにボーダレス。

■タイ紐のいいところ2.色々な細さに裂ける

ここについては、「そういう風にされてた人を見たことがあります」レベルのお話ですが、タイ紐は蜘蛛の巣上の細い糸をいきなり太い糸になるように撚ってるので、好みの細さに裂けるのが利点の1つです。結構、タイ紐を扱うマクラメ作家さんはここら辺コントロールできてそうな方が多い印象を受けます。

■タイ紐のいいところ3.マット

個人的にマットな質感って好きなんです♪
ということで、ブラジル紐だと蝋の引き方が薄い分、時間が経つと光沢が出てきます。これはこれで全然問題ないですが、末永くマットな質感を楽しみたい人にはタイ紐がおすすめです。

■まとめ

エスニック雑貨のお店でもたまに見かけるタイ紐、そのボーダレスな出来上がり具合、細さを調整できるファジーさ、そしてマットな質感をぜひ試してみてください。

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